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第464巻
「じゃあ、まずはこれぐらいにして、あとは試食していこうか」
十数個の具材が、ホワイトボードに書かれている。
幌が、それを見ながら、冷蔵庫から食材を取り出しては、琴子に渡していった。
「クレープは、本当なら円形のプレートで焼きたいんだけど、学校の備品になかったので、代わりってことでホットプレートで焼くことにするよ」
幌が言いながらも、ホットプレートの電源を入れる。
少し待ってから、油を敷いた。
その間にも、生地の準備や具材や、それに包丁、フルーツナイフ、まな板を用意し終えていた。