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第462巻
翌日、料理部の部室にて。
部員がそろって、どんなクレープを作るかの話をしていた。
ついでに、試食も兼ねている。
すでにクレープ生地は、あとは焼かれる状態のところまで準備はできていて、予想されていたフルーツや生クリームやアイスの類は、冷蔵庫や冷凍庫にしまわれて、今か今かと待ち構えている。
今は、部室として使っている家庭科室の中で、ホワイトボードがある前側にみんな集まっている。
「それじゃあ、昨日言っていたものを言っていってもらえないかな」
幌の横には、琴子がホワイトボードに書き込むための太いペンをもって立っていた。