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第461巻
「そのあたりかぁ」
幌がルーズリーフにメモを取りつつ、考えた。
「それじゃあさ」
幌が部員に言う。
「クレープで食べたいもの、5つ出してきてくれないかな。被ってもいいから」
「5つだけですか」
沢入が幌に聞く。
「もちろん、もっと多くても大丈夫。ただ、文化祭で出すから、提案したものが通るかどうかは別だけどね」
幌が沢入に言うと、すぐに何か思いついたようで、携帯にメモを取り出した。
「明日までに、ね」
はーい、と聞いているのかどうなのか、よく分からない返事を、沢入はした。