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第455巻
「いやぁ、そろそろかなぁ?」
寮では、星井出と宮司が同じ部屋で勉強をしていた。
「何がさ」
机が隣同士の寮の部屋では、真ん中に小さな机が挟まっていて、そこに辞書などを置けるようになっていた。
星井出たちも、二人で使う用の辞書などをその小さな机に載せて、貸し借りしながら使っていた。
但し、教科書と同じように購入しているので、同じ辞書が2冊ずつあることになっている。
「彼女らさ」
宮司の言葉に、星井出が聞く。
「来るかな」
「来るさ」
星井出に、あっさりと宮司が答えた。