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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
大学受験編
454/688

第454巻

「丸くなった?」

何を言っているのか、鈴は分からないようだ。

「だってさ、最初はお嬢様っていう感じがしていたのに、今じゃみんなと打ち解けてるしな」

「わたくしは、入学当初から変わってないよ」

両手を使って、鈴は山門の話を否定しようとする。

「ほら、敬語だって使わなくなったし」

さらにそういわれると、鈴もなにかでさらに否定しようとしていたが、あきらめたようだ。

「さ、勉強、勉強」

何も言い返すのではなくて、テレビの電源を切り、シャーペンを手にした。

「ま、それも好きなんだけどな」

さらっと山門が言った言葉は、鈴は恥ずかしがらせるのには十分だった。

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