表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
3年生体育大会編
450/688

第450巻

それじゃあね、と言って、今幌が使っている食器以外をすべて片付けると、あんなに騒がしかった料理部の部室として使っている家庭科室も静かになる。

「……んで、帰らないのか?」

残っているのは、琴子だ。

桜は天文部に行くねと言って部屋から出ていった。

後輩は、クラスで集まるからという名目で、元からきていない。

「ええねん。いっちゃん食べてしもうたからな」

琴子はそう言って、幌がさっきまで使っていた、洗ったばかりの食器を乾燥棚へと置いた。

「これで全部か?」

「そうそう、それで全部」

幌が全てのシンクの中を確認して琴子に告げる。

「あー、もうほとんどないなぁ」

材料を確認している幌がつぶやく。

あるのはわずかばかりの片栗粉と調味料類だけだ。

料理部は、学校公認の部活のため、しっかりと部費が学校から払われている。

それを使って、材料などを買うことになっていた。

「それぐらいなんか」

琴子が、幌が手に持っている材料類を見て言った。

「しょうがないさ。ま、これからは受験向けの勉強しないといけないし、後輩らに任せることにするさ」

幌がそう言って材料を棚に戻した。

「よし、帰るか」

「ん」

琴子が返事を短くして、二人で部室の後片付けをしてから、家庭科室のドアに鍵をかけた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ