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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
3年生体育大会編
449/688

第449巻

「………ん?」

ふと見ると、小麦粉はなくなっていた。

かなりの枚数が部屋の中にいる面々に配られたようだ。

「あ、なくなったんか」

幌の横で、自分の分を食べつくしていた琴子が覗き込んでいた。

「いやぁ、今焼いてるので最後だね」

「やてさ、みんな。これでかいさーんやで」

琴子がパンパンと両手で拍手すると、面々は不平不満を言いつつも、食器の片づけをし始めた。

「な?」

「いや、なにが『な?』なのかさっぱりなんだけど」

そういいつつも、幌は焼き具合をチェックしていた。

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