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第446巻
そのころ、幌はというと、テントの撤去に参加していた。
紐をほどき、テントの幕を集め、たたんで丸めてから、袋に詰めるという作業だ。
そして、それらがすべて終わると、今度はすぐに料理部へと戻る。
どちらかと言えば、これからが幌にとっての本番である。
「んで、なんで部員よりも人数が多いのかな」
幌が料理部へとやってくると、体操服のままで、何人も集まっていた。
20人はいるだろう。
幌が来たことで、わいわいがやがやは、少し落ち着いた。
桜が幌へと話す。
「だって打ち上げだもの。いいじゃない。材料はあるんでしょ?」
「材料はなぁ。何があるか知らんぞ」
そういいつつ、幌は冷蔵庫を確認した。




