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第444巻
「あ、おかえりー」
桜が二人が帰ってきたところを見つけて、声をかけた。
星井出はいったん幌の方へと向かったので、桜のところにきたのは氷ノ山だけだ。
桜のところには、鈴や琴子がいた。
文版は、放送部なので今はいない。
「ただいまー。どんな感じ?」
「あまり変わらないねぇ。けっこうな得点差で負けてるから、勝負っていう雰囲気でもないし」
得点ボードは、得点係が本部席からの指示で、数字を手動で入れ替えていた。
あらかじめデジタル表記の8の枠を書いていて、それに磁石で板をひっつけて数字を描いていた。