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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
3年生体育大会編
439/688

第439巻

弁当を広げ、文版と宮司で食べていた。

他には誰もいない。

今は、二人だけの秘密の世界に浸れていた。

空も、彼らを邪魔することはない。

日差しが眩しかろうと、雲が天井となり、ゆるめる。

さぁと、風があたりの熱を奪い取り、わずかな涼しさをもたらした。

「気持ちいいね」

文版が宮司へと話す。

「そうだな」

箸が止まる。

わずかしか残っていない弁当は、二人の時間を示していた。

何もしなくても時間は経つ。

だから、何かしていたいと、文版は思っていた。

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