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第437巻
でねー、とか。疲れたー、とか。
そんな言葉がそこら中から聞こえてくる、そんな昼下がり。
いつものメンバーながら、楽しく、幌たちがお弁当を教室で食べていた。
教室のスピーカーからは、音楽が流れている。
放送部が、放送室から、どうやらお昼の放送をしているようだ。
あまり聞く人はいないのだが、それでも、しっかりとしている。
「あれ」
ミートボールを食べているとき、幌が二人ほどいないのに気付いた。
「あー、あの二人なら、今日は屋上で食べるって」
桜が言った。
普段の授業では別々だが、今日に限っては、ごちゃごちゃになっていた。