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第421巻
始業式が終わり、2学期の実力試験も終わると、いよいよ体育大会の季節がやってくる。
幌たちは、いつも通りに、誰がどれをするかというのを、ホームルームで決めた。
「ま。毎年恒例だな」
幌が座席に座って独り言を言った。
「ほとんど変わらないからな」
「そりゃそうか。生徒会も、考えるの面倒なんだろうなぁ」
幌のすぐ後ろに座っている雅が話す。
「生徒会競技がどうなるかだな。一体どうなるやら」
「箝口令敷いてるらしくてさ、星井出も教えてくれないんだよなぁ」
雅が言った。