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第418巻
「人は日々の繰り返しで生きているんだよ。だから、体育大会が同じ感じでもいいじゃないか」
山門が幌に言う。
やっと半分以上居なくなったところで、幌たちも動き出した。
放送部ももうすぐ片付け終わりそうだ。
「当然、文化祭も。ね」
「そっか、俺ら最後の文化祭なのか」
幌はやっと分かったという感じで山門に言う。
「そうそう、なんたって3年生だからな」
二学期になってやっとこんな会話をしている2人ではあるが、今年で高校の生活も最後なんだという実感が、ようやっと出てきた。
そんな感じだ。