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第415巻
夏休みも終わり、今日から学校が再び始まった。
最後の2学期の始まりだ。
「おはよーさん」
声をかけているのは、琴子だ。
琴子が、すでに教室にいた鈴と桜に話しかけている。
「おはようございます」
鈴が琴子に返事をする。
「おはよう」
桜が鈴からわずかに遅れて琴子に答えた。
「宿題、やってきたか?」
かばんを置くなり、琴子がすぐに聞いてくる。
「当然。あっという間に終わらせてきたよ」
「わたしもです。いただいてからすぐに解いていきました」
二人とも、すぐに答えた。