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第410巻
「……うん、そうだよね」
桜は一転元気になって言う。
幌の言葉に励まされたのだろう。
「よっし、食べるぞー」
「さっきから食べてるじゃんか」
幌は急に元気になった桜に苦笑いを浮かべながらいう。
「いいじゃんか、これ以上に食べるんだよ」
「……太るよ?」
「太らない、大丈夫。それに……」
それに?と幌は更に続きを気にするようにして聞く。
「それに、幌がどうにかしてくれるでしょ?」
「しないよ」
「えー」
瞬間に拒否されたことに、サクラは若干腹を立てたが、それでも、笑っていた。