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第397巻
通しでセンター問題を解いていると、一旦休憩を入れたくなった。
壁にかかっている円形の壁掛け時計をみると、すでに始めてから2時間は経っていた。
もう12時だ。
そう考えると、なんだかお腹がすいているような気がする。
飯にしよう、そうしよう。と幌は考え、荷物を一旦まとめて、自習室を出た。
図書館の中では涼しく、かなりクーラーが効いていたが、一歩建物から外へと足を踏み出すと、むわっとした熱気が襲いかかってきた。
「あっちぃな……」
幌はそう言うと、またたくまに噴出してきた汗をそのままにして、まっすぐにレストランへと向かった。