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第387巻
「ほら、できたぞ」
幌は、キャベツ、ネギ、ご飯でチャーハンを作っていた。
「おう、いただきまーす」
山門と雅はすぐに、散蓮華を使って食べていた。
食べながらも、山門は幌に尋ねる。
「それで、漫画ってどんなのなんだ?」
「うっ」
喉に詰まったような声を出し、幌は考え込む。
「忘れてくれてると思ってたんだけどなー……」
「忘れるわけないだろ。俺は特にアニ研だぞ」
アニ研は、アニメ研究部の略で、雅はそこで部長をしていた。
そのためか、雅は、漫画やアニメやゲーム関連の知識はかなり持っていた。