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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
修学旅行 三日目編
383/688

第383巻

「当機はまもなく動きます。座席にお座りいただき、シートベルトをお締め下さい」

一応の不時着時の行動の仕方のビデオや実技を見てから、一斉に放送が聞こえる。

それに合わせるようにして、誰もがシートベルトをつける。

「沖縄、楽しかったね」

幌の横に座っている桜がぽつりと、寂しそうにつぶやく。

「楽しかったな」

幌が桜に答える。

機体は徐々に動いていき、滑走路へと動いていった。

「大人になったら、こういう観光してみたいね」

「いつもの面子で、いつものように。な」

それが幌が答えた言葉だった。

機体は急激に速度を上げ、背中に体が抑えつけられる。

そして、滑走路の3分の2ほどを動いた時、ふわっと、なにか浮かぶ気持ちがした。

それからは頭を抑えられるような感覚が常時襲う。

窓から外を眺めてみると、陸はどんどん離れていき、小さくなる。

――さよなら、沖縄。また会う日まで。

誰にも聞こえない声で、桜は沖縄に別れを告げ、家へと戻るための帰路へと飛び立った。

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