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第380巻
そんな突発的事項があったが、それ以外は難なく済んでいった。
そして、とうとう沖縄の地を後にする時がやってきた。
飛行場では、これで最後の買うタイミングということもあり、土産物屋には、幌も山門も、同級生が分散して群がっていた。
「うーん……」
「どうしたんだ」
なにやら珍しく悩んでいる幌に、星井出がすぐよこにやってきて、聞いた。
「ああ、実はな……」
幌は、星井出になにやら相談を持ちかけている。
それを聞いて、星井出は面白そうなことを見つけた猫のような表情になった。