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第376巻
買い物も終わり、集合場所に戻ると、なにやらざわざわしていた。
「どうしたの」
何やら先生たちが忙しそうにしているのを見ている1人である陽菜がいたので、桜が尋ねてみた。
「あ、なんだかね、誰かが怪我したとか、しなかったとか」
「なんだかあやふやだね」
鈴が桜の横で陽菜に言う。
「情報が少ないからね、あ、ということは……」
3人は、周りをキョロキョロと見回し、氷ノ山と星井出を探した。
氷ノ山は公安部、星井出は情報部に属しているから、情報が集まるという考えだ。
だが、二人とも、どうやらここにはいないようだ。