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第371巻
店から一行が出ると、次のお土産物、その次のお土産を、と何軒か土産物の店を巡り歩いていた。
「んー、これもいいかもなぁ」
「それ、さっきも聞いたぞ、おい」
幌が、名前が書かれている小さなプレートのアクセサリーを見ながらつぶやいているのに、山門が突っ込んだ。
「でもさ、こういうのって、なんだかほしくなるだろ」
シーサーの飾りがついているそのネームプレートのアクセサリーを山門に見せつつ、幌は話した。
そのプレートは、ひらがなで“りん”と書かれている。
ステンレスで、幅5cm、長さは10cmないだろう。
それぐらいの大きさだった。