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第362巻
「……なんで姉ちゃん達が座っているのかな?」
幌は、ビュッフェからハムエッグ風に取ってきた皿を、フォークで食べつつ、桜に聞いた。
「いーじゃんか、別に。今日も、一緒に行動する予定なんだし」
「そうだけどさぁ……」
桜に言われて、何やら不満ながらも黙る幌。
今日の予定は、沖縄の街を歩き回るということになっていた。
要は観光だ。
「どこ行くんだっけ」
雅が幌に聞く。
「首里城に行ってから、国際通り。あとはあちこち歩き回る予定。国際通りからは自由行動で3時間枠があるね」
幌が、覚えている限りを雅に言った。