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第359巻
桜は部屋へと戻ると、寝間着に着換えた。
「うし、あとは寝るだけだね」
歯磨きは着替える前に済ませたため、本当に電気を切って寝るぐらいしか、あとはない。
別に見たいテレビもないし、ネットサーフィンをするのもけっこう疲れる。
トイレにもう一度行ってもいいかと、わずかに思ったが、その程度だ。
「就寝時間だよー」
その時、ドアが開かれて、担任の川重静栄が覗いてくる。
「はーい、これからねまーす」
同室の澤井が川重に返事をして、それから電気を切った。
こうして、修学旅行第1日目は、無事に終わった。