女子高と男子校

修学旅行 一日目編

第358巻

どうにか、水を飲みつつも、幌たちはパフェを食べきった。

名物とは言ったものの、とりあえず作ってみたというやっつけ感がひしひしとあふれ出てくる。

「まあ、甘すぎたという点を除けば、うまかったな」

幌が食べ終わって感想を簡単に言う。

「あ、もうこんな時間」

桜が腕時計を見て、パッと立ち上がる。

時間は、午後9時近くを指していた。

就寝時間は9時半なので、そろそろ戻らなければ、諸々の準備ができない。

「んじゃ、また明日」

「またねー」

幌たちは、そう言い合って別れた。