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第356巻
「幌じゃん。こっちこっち」
まさにパフェを食べている一行だ。
桜たちだ。
オープンカフェスタイルの店になっている。
とはいっても、テラス席になっているのは、ホテルの建物内に席やテーブルがあるということだ。
外には何もなかった。
「ここのパフェ、なんか雑誌にも載っているほどいい感じらしいよ」
「へぇ。てことは、有名なのか」
がやがやと桜たちと幌たちが合流する。
「これ食べ終わったら、どうするの?」
幌が桜に聞く。
「んー、部屋に戻ろうかなって。特に何かするってわけじゃないけどね」
桜が近くの空いている席に座った幌たちに言った。