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第352巻
「このあたりでいいか」
「おう」
幌は、みんなに部屋の隅の方を指さした。
このあたりは、誰も使っておらず、けっこう隙間があいているようだ。
ぽつぽつと鍵がなく、誰かが使っている形跡はある。
ただ、それぐらいだ。
「んじゃ、さっさと大浴場行こうや」
「だなー、結構蒸し暑いしな」
そう言うことを言いつつも、服を次々と脱いではロッカーの中に入れていく。
それから裸になると、タオル1本持って大浴場へ向かった。
体重計があったため、測る人は測り、それ以外の人は直接大浴場に向かった。