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第351巻
結局、幌たちと一緒に行くのは、決められた人数通りとなった。
他の人たちは、後で行くということで、落ち着いたわけだ。
「お、ここだな」
大浴場は、ホテルの地下1階にあった。
入口の時点で、すでに男女別の入り口となっている。
「まあ、当たり前だよな」
「お前は何を考えてたんだよ」
幌に笑われているのは河澄だった。
入口の暖簾をくぐり、左へ右へと廊下を歩くと、みっちりと棚が現れた。
壁際と、部屋の真ん中にさらに2列、計4列で200個ぐらいはあるだろう。
そのうちの一角に、幌たちは向かった。