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第350巻
土産物も一通り目を通すと、ちょうど幌たちの大浴場の使用時間となった。
「お、もう時間か」
「そうだな、今日はどうするんだ」
幌が時計を確認している横で、島永が言った。
「今日は大浴場入ってみようかなって思ってるが」
「んじゃ、俺らも一緒に行くか」
他の部屋の人らも、どうやらまとめていくような様子だ。
「別にいいけどさ。どうなのさ、大人数で行っても入れるのか」
「どうなんだろ。このホテルのサイト見てた時には、けっこう広めに見えたけどなぁ」
幌の後ろから、星井出が声をかけた。