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第344巻
幌は、最初こそ同室の山門、雅、隣の部屋の星井出、島永、河澄と一緒に座っていた。
だが、途中からは別の席へ座るようになり、最後の方となると、山門、雅、桜、鈴、琴子の5人となっていた。
そして、ご飯の予定時間の最後ともなれば、わいわいがやがや、元の席がどこかなんていうことすら忘れているほどだった。
「それで、明日は何処行く」
「予定通りだと、公設市場や国際通りでの自由時間だったっけ」
幌の質問に、桜がすぐに答える。
「その予定やな。まあ、パンフあるし、なんとかなるやろ」
琴子が笑いながら、スプーンでプリンをすくっては、口に運んでいた。