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第342巻
それからしばらくして、晩御飯の時間になった。
「おう、晩御飯か」
幌が312号室で時間をつぶしていると、時計を確認した山門が言う。
星井出は用事があると言って、先に部屋から出て行ってしまって、今はいない。
「じゃあそろそろ行くか。鍵持って行けよ」
「分かってるって」
幌は、自室の鍵を既に持っていて、話しかけたのは、その場に居た島永に対してだった。
そして、必要なものを持って部屋から出る。
特に鍵は、絶対に忘れないようにしないといけない。
オートロックのため、部屋に入れなくなってしまうからだ。