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第337巻
飛行機は、2時間弱で伊丹空港から那覇空港へとたどり着いた。
「やってきたぞ、おきなわー!」
島永宗谷が、拳を突き上げながら、叫んでいる。
「あー、静かになー」
その後ろから、幌が歩きながら注意する。
「でもさ、テンション上がるよな。なにせ、修学旅行だからな」
「学問を修める旅行だから、授業の一環みたいなものさ」
さらに、その後ろから歩いてくる雅が、島永に言ってくる。
一行は、やっとゲートを越えたところで、それでも、テンションは最高潮となりつつあった。