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第327巻
模試をするのは、大学のランクを決めると言う役目もある。
幌たちは、受け取った結果を見て、進路について考えていた。
「ふう」
ひと息ついているのは、安堵からだろう。
幌は、料理部の部室で、今はまったりとしていた。
「なんや、どないしたんや幌」
そこに琴子がやってきた。
「ああ、この前受けた模試の結果。判定でAもらってね」
「よかったやんか。どこの大学?」
「大電通。まあ、もっと高いところ目指せるっていわれたんだけど」
「やってみたいんやったら、やってみたらええやんか」
少し迷っているような幌に、琴子がズバッと言い切った。