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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
新入部員編
321/688

第321巻

次の週の月曜日。

幌は、相変わらず料理部の部室にいた。

「さて、今日は来るかな」

「来な、困るやろ」

笑っているのは、幌の真向かいに座っている琴子だ。

沢入と岩嶋もすでに部室の中にいる。

「先輩、今日は何か作らないんですか?」

「今日は休憩。たまには休まないとね」

そう言って、幌は笑って言った。

そんな時、扉がカラカラと開かれた。

「あの……」

少年がひょっこりと顔をのぞかせる。

「おや、いらっしゃい」

「料理部、ですよね」

「そうやで」

その子が、ゆっくりと、部室に入ってきた。

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