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第318巻
4月2日。
その日は、ちょうど氷ノ山の誕生日だった。
「ハピバ!」
「……それだけ言いに来たのか?」
小さなプレゼント放送されている箱をもってきて押しかけた、星井出と宮司をみて、氷ノ山が不機嫌そうに言い放った。
「だれだれ~?」
そんな氷ノ山の後ろから、文版が寝巻のまま顔をのぞかせる。
「遊びに来ただけ」
と言っても、あきらかに中にはいれるものなら入ろうとしている。
「…ちょっと待っててね」
文版が言って、一旦プレゼントをもらった上で部屋に引っ込む。
数分後、着替え終わってから、二人を招き入れた。