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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
外伝 それぞれの過去

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313/688

第313巻/外伝9話目

山口鈴はその日、晩御飯を両親や妹の千夏と一緒に食べていた。

「それで、鈴は高校をどこに行くかを決めたのか?」

鈴の父親が唐突に聞く。

「ええ、お父さん。近くにある、手野町市立高等学校へ」

「公立に行くのか」

父親は、少し驚いているようだ。

「ええ。そこに行こうと考えています」

「しかし、どうして。私立でも十分いける成績も、財力もあるのだぞ」

「だからこそです。必要なのは、誰もが何を欲しているのかを知ること、ですね」

その言葉は、山口財閥の創設者である山口功(やまぐちつとむ)が創設した時に語ったという言葉だ。

今では、家訓のように扱われている。

なお、山口功は、鈴から見て、高祖父にあたる。

簡単に言えば、ひいひいおじいさんだ。

「……なるほど、その中に身を置いてこそ、何か新しいものも見えてくるということか」

「ええ、お父さん」

鈴が答えると、父親は近くにあったコップを手に取り、ワインを4分の1ほど入れ、それを飲み干した。

「わかった。好きにしたらいい」

母親が何かを言おうとしたが、父親は止めた。

「鈴がしたいようにすればいい。だが、人倫に反することは、決してするな」

「分かっております、お父さん」

こうして、鈴が手野高校に通うことが決まった。

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