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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
外伝 それぞれの過去
311/688

第311巻/外伝7話目

さて、2年生編が終了した。

ここでは、外伝と言うことで、彼らのより以前、中学校や小学校のころを見てみたいと思う。

「ねぇ、幌ってばぁ」

桜が、幌のベッドをゆする。

「なんだよねぇちゃん。まだ眠いんだけど」

「朝ごはん。どうするの?」

時計は、まだ午前6時を示している。

「ねぇちゃん、この前失敗したからって言って、すぐに俺に頼るのかぁ?」

「作ってみたんだけど、また失敗しちゃったから、こうして幌を起こそうとしてるんだよ?」

「なんだ、もう作っていたのか……」

幌がやれやれと言った感じで起きてくると、その料理を見てみる。


「あー、こりゃだめだわ」

幌がみるなり言いきった。

「黒こげの、ジャガイモの丸揚げ。パンは、これはバターつけすぎだよ。そして、冷凍物をどうやったらこんなところまでシヨシヨにできるの」

幌が箸でつまみあげてみたのは、すっかりと水分が抜けてしまって、食べることも苦労しそうだ。

「分かった。ねぇちゃんは、根本的に料理の才能がないんだと思う」

「だから、人に頼るんだよ。ね」

ね、と言って、幌をじっと見る。

幌はため息をついて、桜に言った。

「じゃあ、明日からは俺が作るよ」

「朝昼晩?」

「昼は給食だろ。だから、朝と晩だな」

「わーい」

桜は、大喜びをしていた。

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