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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
2年生3学期

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309/688

第309巻

そして終業式の日。

幌の話通り、誰一人として、今年は赤点者を出すことなく、年度を終えた。

「いやぁ、本当でよかったよかった」

教室で、幌の席のすぐ前に立って、山門が話している。

「確かにな。全部で11単位までセーフなんだろ?」

「そうそう。去年の追試で合格したから何とかなってるけどな」

星井出の話に、山門が答えた。

「んなこと、どうでもいいや」

とにかく無事に通れたことが嬉しかったようで、山門が話を無理に終わらせた。

「今日って、料理部ってするのか?」

「いや、今日はもう帰って寝るよ。してほしいのか?」

「しないなら、いいや」

幌へ確認をしたが、あっさりと山門は言った。

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