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第304巻
お正月も終わり、次の月曜日に3学期の始業式となった。
「あっという間だなぁ……」
始業式も終わり、体育館から教室へと戻っている間、星井出が言う。
「そりゃ冬休みだからだろ。2週間ぐらいだし」
幌がすぐに答える。
「そりゃそうなんだけどさ、もうちょっと何かあってもいいと思わないか」
「ないだろ。これ以上授業が遅れてみろ。夏休みがなくなるぞ」
「それはヤだな。なら、これぐらいでいいのか」
星井出が幌に答えた。
「そういや、幌は今日部活するのか」
「いや、今日はしない日。明日からだな」
幌はそう答えた。