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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
2年生冬休み
303/688

第303巻

そのメールを宮司が見たのは、年を越してから30分は過ぎていた。

「メールか……」

そう言いながら、宮司はニヤついていた。

「なにニヤついてるの?」

宮司のところへ、妹が近寄ってくる。

「ん、ああ。ほら、前紹介しただろ」

「彼女さん?」

「そ、彼女からのメール」

宮司が妹にメールを見せる。

「なるほどね、いいじゃん。私も彼氏いるし」

「いたっけか」

「宮がいない間に、私にだって彼氏ができたんだよ」

「そりゃいいな。いつか紹介してくれよ」

「いいよー」

そう言って、妹は笑っていた。

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