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第300巻
12月31日の夜。
鈴たちは、部屋にいた。
「いい年越しそばだったね」
山門が言う。
「私のところのシェフが、腕によりをかけて作ったからね」
鈴が山門に答える。
「そりゃおいしいよね」
山門の隣には、千夏と華音が仲良く座っている。
鈴は山門の前に椅子を持ってきて座っている。
「そういえば、今年はどうするの。海外旅行に行くの?」
「今年は、両親だけが行く予定。だから、私たちはここでゆっくり過ごせるよ」
鈴と山門が照れている横で、千夏と華音が笑っていた。
「こっちは気にしなくていいからね~」
ただ、嬉しそうだった。




