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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
2年生冬休み
297/688

第297巻

冬休みに入った。

「冬休み、どこ行く?」

さっそく家で桜が幌に聞いている。

「冬休みは父さんたち帰ってくるだろ。それからだな」

「えー、どっか行きたいー」

「大阪ぐらいじゃねえかな」

幌が桜に答えるが、あまり乗り気じゃないようだ。

「それよりも、宿題はどうなんだ」

「宿題…ねぇ」

遠い目をする桜に、幌はさらに追い込む。

「やってないんでしょ」

「…だって、量少ないんだもん」

「じゃあ、俺の分でもやるか?」

「それは嫌」

「……はっきり言うな、おい」

ため息をつきながらも、幌は桜の前に座って、宿題を始めた。

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