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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
2年生2学期終業式

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294/688

第294巻

料理部では、なぜか引退したはずの原洲が座っていた。

「あれ、原洲部長」

幌がすぐに見つけると、軽く手をあげる原洲に声をかける。

「勉強していると、急に幌の料理が食べたくなってね。ちょっと作ってくれないかな」

「いいですよ。どうせ今日は何か作ろうかと考えていましたし」

幌が山門たちと一緒にカバンをまとめておいて、それから材料の確認を始めた。

「えっと、なんで車エビが冷蔵庫に?」

幌が密封された車エビを見ながら、誰ともなく聞いてみる。

「あ、安かったから、買っておいたよ」

琴子が、なんなく答えた。

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