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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
文化祭 本番編
290/688

第290巻

「…いま、なんと?」

パンプキンパイを食べながら、部長が発した言葉に、幌は聞いていた。

「部長は、お前に任せるっていうことさ」

「ま、予想しとったけどな」

幌の横で琴子が平然と言う。

匂いにつられてやってきた面々は、気にせずに食べ続けている。

「今日で俺も引退だし、みんなの前で行った方がいいだろうと思ってな」

原洲が幌に言いつつも、余っているパンプキンパイはなくなっていく。

「確かに、俺が一番うまいと思いますけど。それで俺に部長をしろと?」

「そういうことになるな。ともあれ、ガンバレ」

ポンポンと肩をたたくしぐさをして、原洲は手に持っている残ったパイを一口で食べた。

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