表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
文化祭 準備編
273/688

第273巻

文化祭前日。

それぞれの部活やクラスでは、高校側から宿泊することが認められたため、夜中作業をしていた。

料理部も、そのうちの一つだった。

屋外のあらかじめ指示されたところにテントを設営している幌のところへ、いろんな人がやってくる。

「幌いる?」

「ここですが…って、またかよ」

戸野玲子(とのあきこ)が、桜と一緒に立っていた。

戸野は、バスケットボール部に所属しているため、文化祭は、大体遊んでいる。

桜の友人らしく、大概は教室でいっしょにいる。

「それで、どうした。また飯ねだりに来たか?」

桜に幌が言った。

「まあね。夜食にね」

「何人分だ」

「えっと……」

桜は、幌に言われて指折り数える。

幌はため息をついて、桜に教える。

「ほら、10人分」

「わあ、ありがとう」

わざとらしく、桜は礼を言った。

「お疲れ様やな」

その後ろから、琴子が材料が入った段ボール箱を運びながら、幌に語りかける。

「まあね。でも、しなきゃ。売上金の5割は山分けだからな」

材料費は、一部なら学校から補助が出る。

それに、今回は、鈴からもらった分もいくつかあるため、材料費はあまりなかった。

「それで、大丈夫なんか?」

「ああ、作り方も、俺がいなくてもできる様に、メモを書いておいたから。それに、試作で作ってみたけど、何も問題はないし」

「ほな、わてはそろそろクラスの方へ行かせてもらうで。ええか?」

「うん、大丈夫」

幌は、琴子にすぐに答える。

琴子は、少しさみしそうな表情をして、それから料理部のブースから出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ