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第271巻
情報部と公安部は、1年のうちでもっとも忙しいシーズンとなる。
なにせ、外部から人が来るということは、それだけ関わりたくなような人たちも来るということである。
「なので、気合いを入れてことに当たってほしい。よろしく頼むぞ」
公安部部長 荒田卿弥が、情報部と公安部の5人全員に言う。
「了解です」
椅子に座ったまま、全員が返事を返す。
それぞれがどのようにして巡回するかが決まってから、今日の会議が終わった。
同級生同士がペアになるということになったので、公安部の氷ノ山は情報部の星井出とペアになることになった。
「よろしくね」
「こっちこそ」
二人は軽く挨拶をしてから、部室から出た。