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第269巻
文化祭の準備は、他の文化部も順次行っていた。
外からも一般の方々が来られるとあって、誰もが気合を入れていた。
「それじゃ、このメニューで良いかな」
料理部は、その中でも一番有名な部活で、幌が入ってからというもの、知名度は全国へと広がった。
なにせ、遠くは北海道や沖縄からも、近畿にあるこの高校へと訪れるほどだ。
「大丈夫です」
そのメニューを決めているのは、一応部長である原洲だが、実際に造るのは幌だ。
だから、原洲は、全メニューを決めてから、幌へ向かって聞いていた。