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女子高と男子校  作者: 尚文産商堂
2年生体育大会編
264/688

第264巻

幌がゴールするのは、遠く離れた生徒席からも見えた。

だが、桜達がいるここからでは、同着にもみえる。

「どっちが勝ったの?」

「まだ分かんないねえ」

桜が、一緒に観戦をしていた鈴に聞いている。

鈴は双眼鏡とかが無いため、携帯のカメラを使って見ている。

「ただいま、順位の確定作業を行っています。しばらくそのままで待機してください」

放送部の放送が、スピーカーから聞こえてくる。

ざわめきだす観客席とは対照的に、真剣な表情でカメラの映像を確認しているのは先生たちだ。

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