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第260巻
お昼ご飯の時間となった。
放送部がそのことを言うと、生徒一同がそろっている生徒席は騒がしくなった。
「やっと前半終わりかぁ~」
桜が、片腕を挙げて、もう片手は肘あたりをつかみながら伸びをした。
「お疲れ様ー」
放送を聞いてすぐに幌が弁当の包みを持ってきて、みんなのところへやってきた。
「今日は、桜でんぶを振りかけた白ご飯、鶏の唐揚げ、ポークウィンナー、それにおにぎりが20個ほど。足りなかったら、また家に戻って取ってくるよ」
「ありがとー」
ちょうど現れた琴子が礼を言いながら、自然な動きで幌の横に座った。