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第255巻
体育大会の準備も進み、それぞれが運動にいそしんでいる頃。
幌は料理部の部室にいた。
「あれー、なんで幌、こんなところにおるん」
「あ、琴子か」
体操服姿の琴子は、どうやら体育大会の自主練習の後に着替えずに部室へ来たようだ。
「ちょうどさ、文化祭用のメニュー考えていたところ」
「何作るの、っていうか今から考えるの」
「メニューを作るんだったら、早い方がいいからな」
そう言って、作れそうなものをリストアップしている紙を琴子に見せる。
「ドーナツ、肉まん、お好み焼き、唐揚げ……」
10近くの名前が並んでいた。