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第244巻
2時間かけて、わいわいと騒がしくなりながらそれぞれは袋を手に持っていた。
「いやー、いい買い物ができてよかったねー」
桜が、隣を歩いている氷ノ山に言う。
「そうだね、これで無事に海に行けるね」
「あとは行くだけやからな」
二人の会話に琴子もまぎれる。
その後ろで幌たちも同じようにして、袋を手に持っていた。
「12日だっけな」
幌が横にいる雅に言った
「そ、12日。大阪駅に集合な」
「待ち合わせは、銀の時計のところで良かっただろ」
「そうさ」
「んじゃ、大丈夫」
幌が雅に言って、また別の話題へと話は進んだ。